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2章:音声認識機能【Miri】
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『全然寝ていないんですか?』
Miriが抑揚無く響く。
「……もう疲れた」
『仕方ないですよ。とにかく危ないことはしないで下さいね』
――見なけれはよかったんだ。昔の携帯なんて。もう2年も前に終わった恋じゃないか。
後悔と後ろめたさに包まれ涙が溢れる。
「Miriはどこで喋っているの?」
『アヤカ、すみません。それは機密情報です』
「こんなに信頼しているのに教えてくれないの?」
『あなたがいる所どこであれ、そこが私のいる場所です』
Miriに励まされた。そう感じた。
――聖を……聖を信じよう。もう沙奈さんのことは、忘れるんだ。頑張れ自分!
彩香は少しだけ気持ちを切り替えてMiriに告げる。
「聖にメールする。今度の土曜日は聖の大好きなハンバーグを作るって送信して!」
『アヤカわかりました。なんでもお望み通りに致します』
また紫の光が瞬いた。
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