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3章:またか
本家に来て、どのくらいだろう?マサ兄に部屋に呼びつけられた。 「ちょっとこっちに来い」ベッドへ手招きされた。 その日は他に誰もいなかった。 言うことを聞かなければ何をされるのか解らない。 恐怖心がどんどん膨らんでいく。 あぁ…あの時と同じ空気。 気持ち悪い。 逃げ出したい。 ここでも助けてくれる人はいない。 「舐めろ」と言われたが体が動かない。 強ばった私にマサ兄はもう一度、同じことを言った。 あぁ…嫌だ。 髪をつかまれ、押し付けてきた。 男臭い鼻につく匂い。 「もっと奥まで…ゆっくり…」あれこれ注文をつけられ、従わなければ吐き気がするほど押し込まれる。 外で微かに物音がした。 マサ兄はあわてて、「もう行け!」と手を離した。 自分の部屋に駆け込む、口の中が気持ち悪い、臭いが消えない。 私は外に出て歩きだす。ここにいる限り、これは繰り返されるだろうことも、逃れる術がないことも、わかったけど 苦しかった。 ここは田舎。話して騒ぎを大きくするだけ、余計に好奇の目にさらされるだけ。 「居候」 周りの大人が気が付かないほどの声で、耳元に囁かれる。
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