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17章:引っ越し (1/1)

17章:引っ越し

私の記憶にあるだけでも、七回。もっとかも知れない。三年生くらいまでに。 年一回から二回はしてただろうか?借金取りから逃れるためだろう。 引っ越しするたび、うちの荷物は減っていった。 父さんはいいカメラを持っていたらしく、たくさん私の写真を撮ったらしい。だけどあまり見た記憶はない。引っ越しするとき、めんどくさかったのか、細かい荷物は放置してたから。 見たかったな、写真。今でも父さんがぽつりと言う。私を桜の木に座らせて撮った写真。とても自分の子と思えないほど可愛くて大切な写真だったと。 私の記憶に今でも残る写真は、アイスだらけの口で、自分のアイスを父さんにアーンしてあげるやつ。 そこには記憶にはない私が楽しそうにしている。 思い出すたび胸が熱く、苦しくなる。 大切な写真も引っ越しの犠牲となった。
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記憶のデータ ©著者:ママン

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