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8章:いつもと違う空気
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8章:いつもと違う空気
祖父母の家に預けられていた頃は近い所に家があったから、一人で寂しいときは歩いて祖父母の家に行くこともたびたびあった。 その日も歩いて行ったと思う。 お兄ちゃんは私を待っていたようで、また手招きされた。 ついて行くと、大きな小屋に連れていかれて二階に上がれと言われた。 何かいつもと違う空気に、私が「何で?」と聞くと、「コッコネコ産まれたから見せてやる」と言われた。 私は動物が大好きだ。 動物は裏切らないから。 二階に上がると確かにそこには子猫がいたけど、産まれたばかりではなさそうな感じで、少し大きくなってからのようだった。 産まれたばかりのネコはヨチヨチ歩きだが、そうではなかったから…。 お兄ちゃんは古い布団が敷いてある所を指さして、「横になれ」と言った。 私は「何で?」と聞くと、「気持ちいいことしてやるから」と言った。 なんだか怖かった。 嫌だと言えば遊んでもらえない…。 心臓がドキドキしていたのを覚えている。 横になった私の下着をお兄ちゃんはズルズルとはぎとった。 怖かった、動くこともできなかった。
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