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10章:第十章
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軽い食事を終え、僕達はいつものように『JURIAN』に出勤した。
「やあ、昨日はご苦労様。二日酔いじゃないか?」
雅樹さんが優しく声を掛けてくれた。
「ぐっすり寝たから大丈夫です。な、ルイ?」
「はい、僕も大丈夫です。サッパリしたし」
「???」
「おい、ルイっ!さ、仕事だ、仕事」
不思議そうにしている雅樹さんに愛想笑いをして、僕はルイを引っ張るようにしてその場を離れた。
「いいかい、ルイ。同じベッドで寝てるとか、一緒にお風呂に入ってるとかは2人だけの秘密だよ?ルームメイトってだけでも好奇の目で見られてるんだからね」
「うん、分かった〜」
僕の言葉にルイは素直に頷いた。
そうこうしているうちに開店時間である。
「い〜らっしゃいませ〜っ!」
今夜も混みそうな予感。
気を引き締めた時、ポケットに入れていた携帯が振動した。
見ると、着信は真央さんからだった。
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