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7章:第七章 (2/5)

一から教えていた家事も、ルイは器用にこなすようになった。



生活は順調そのもの。



しかし、僕の気持ちは裏腹に沈んでいった。



この子はこんな所で埋もれている器ではない。



そんな考えが頭から離れなかった。



ある日、僕はルイに話を持ち掛けた。



「ルイ、アイスコーヒーを入れてくれないか?」 



「うん、分かった♪」



2人分のアイスコーヒーをテーブルに置き、ルイも床に座った。



「ルイ、キミならきっとアイドルにでも何にでもなれる。何かオーディションを受けてみないか?」



「何で、そんな事急に言うの?」



僕は昔、役者志望だった事を打ち明けた。



才能が無くて芽が出る事は無かったと。



その点、ルイは違う。



こんな魅力的な少年を誰が放っておくもんか。



しかし、ルイはかぶりを振った。



「嫌だよ。僕はこのまま夢也の傍にいる。夢也を愛しているから」



「なっ.....?僕は男だぞ」



「男も女も関係ないじゃない。もう、ほんとに夢也は堅物だなぁ。
よーし、罰として今夜は外食ね。お店休みだしいいでしょう?




.....僕を愛しているだって?



動揺を隠すように、一気にアイスコーヒーを飲み干すと、僕はルイを近所のステーキハウスへ連れて行った。
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ルイ ©著者:僚

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