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7章:第七章
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昔のアメリカを思わせるような、そのステーキハウスで、僕達は300グラムのフィレステーキセットを頼んだ。
僕はリブロースにしようかと思ったが、アルコールでお腹が少し出て来たので、ルイに合わせてフィレ肉にしたのだ。
「嬉しいな♪牛肉大好き♪」
いつもは、せいぜい豚肉か鶏肉だ。
宮沢の家では和食中心と言っていたが........。
たまにはこんなのもいいな。
色々考えていると、ルイがいきなり問いかけて来た。
「ねぇ、夢也はどうして彼女作らないの?」
胸にチクリと痛みが走った。
「昔、ちょっとあってね。女性はもういい」
「じゃあ、男は?」
「ルイっっ!!」
僕は肉が喉に詰まりそうになった。
ルイはケラケラと屈託もなく笑っている。
男と付き合う気はないが、僕はルイが可愛かった。
でも、それはきっと弟のような感情なのだろう。
兄弟のいない僕は安易にそう考えていた。
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