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4章:第四章
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「なんだ、お腹いっぱいになったら眠くなったのかい?」
「うん、ちょっとね」
「そうだな。今日は僕も少し疲れた」
僕達は交代でシャワーを浴びると、それぞれの布団に横になった。
とはいえ、もともと1人分しかない布団なので、ルイは、マットレスにクッションなのだが。
「夢也.....」
「なんだい?」
「助けてくれてありがとう。他に何も御礼が出来ないから、僕を好きにしていいよ.....」
ルイは、そう言いながら僕の布団に入ろうとした。
「ば、馬鹿、止めなさい!僕にはそういう趣味はない!」
「じゃあ、僕どうすれば..........」
「兎に角、早く仕事を見つけて..........」
ルイは、俯いてキツく口唇を噛んでいた。
「怖いの.....人と関わった事も無ければ、電車の乗り方すらも分からない。こんな僕にお仕事出来るかな.....?」
確かにそうだ。
ルイは、ずっと幽閉されていたのだから.....。
「慌てなくていいよ。ルイは、まず日常に慣れる事が大事だ。少しずつ外に出る事にも挑戦してみたらいい。そうだ、明日、携帯を買いに行こう」
「えっ?僕の携帯?」
「そうだよ。迷子になっても困るし。それに僕は明日の晩から『JURIAN』という店で働く事になっている。留守だと不安になるかも知れないからね。ここから歩いて5分ぐらいの所だから、何かあったら電話くれればすぐに戻って来れるよ」
「嬉しい!ありがとう!!」
そう言って抱き付いたルイは、石鹸のいい匂いがした。
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ルイ ©著者:僚
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