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3章:第三章 (9/9)

「夢也、テレビ付けていい?」



「その前に話があるんだ」



「なぁに?」



ルイはブルーの瞳で僕をじっと見つめた。



吸い込まれそうなほど澄んだ瞳。



僕は正視する事が出来ず、目を逸らし咳払いをした。



「今ちょっと考えたんだけど......君さえ良ければルームメイトにならないか?」



ルイは事態が飲み込めないようだ。



「勿論、宮沢みたいな事はしないから安心していいよ。仕事が見つかって貯金が出来た時に、他に移りたければそうすればいい」




「..........本当に?本当にここにいてもいいの?」



乗りかかった船である。



僕が頷くと、ルイは飛び上がって喜んだ。



「ただ、僕は明後日から仕事に行く事になってるんだ。夜に出掛けて朝には帰って来る。その間は大丈夫かな?」



「うん、大丈夫♪」



「ああ、それと......雨の酷い日は決してカーテンを開けない事」



「どうして?」



「..........雨は嫌いなんだ」



「うん。分かったよ」



僕とルイは布団を分け合って横になった。



テレビを付けてやったが、いくらも観ないうちにルイは寝息を立てた。



余程、疲れていたのだろう。



無理もない。



ルイの気持ちを思い、胸が痛くなった。



確かルイは、宮沢が同じ施設で他の子を見つけたと言っていた。



その子をルイと同じ目に合わせる訳にはいかない。



僕は、翌日の行動を考えながら眠りに付いた。
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ルイ ©著者:僚

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