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1章:第一章 (9/9)

それから1ヶ月後、僕は最寄り駅のホームにいた。



「本当に行ってしまうのか?」



父親の言葉がやけに悲しく心に残った。



あの見合い以来、僕と父親の関係はぎくしゃくとし、親戚中から白い目で見られる羽目となった。



皆、旧家の資産家と親戚になれると思っていたからだ。



もう、こんなしがらみはウンザリだ。



何のあてがあるわけでもないが、僕はもう一度上京しようと心に決めた。



都会の隅で、誰にも干渉されずひっそりと暮らしたかった。



以前のように役者になろうなどという思いは更々無い。



現実が厳しい事は身を持って分かっている。



電車に乗ると、僕は見慣れた田園風景に別れを告げた。



二度とこの土地で暮らす事はないだろう。



ごめんよ、父さん.....。



心の中で呟くと、僕は車窓からそっと目を逸らした。

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ルイ ©著者:僚

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