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94章:あの人
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94章:あの人
あれから数日後…私は彼女のお陰で少し元気を取り戻した。
仕事の量も増やし家にいる間は家事とパソコンに向かう。
そして時々友達に会いランチや映画を見たりもした。
ユキちゃんも時々泊まりに来てくれる。 彼女が借りてきたインチキホラーDVDを見ながらゲラゲラ笑いそしてお酒を飲みながら熱く語る夜もあった。
ユキ『姉さんまだタカヒロさん忘れられない?』
私『もう吹っ切れたかなぁ。思い出って感じ。多分、あいつは恋人ってより兄貴って感じがいいんだと思う。』
ユキ『あぁ。何かわかるかも。じゃぁさ…』
ビールを片手に薄暗いランプに照らされたユキちゃんが少し気遣いながら私の顔色を伺った。
ユキ『亮さんは?』
私『え?なにが?』
ユキ『兄さんと別れた事後悔してる?』
彼女の目つきは先程の酔っ払いから一変し真剣な眼差しだった。
私『どうだろ。わからないや。』
ユキ『ふ〜ん。』
私『あんたはどうなの?すきな人は?』
ユキ『実はさぁ〜この前お客さんでね〜!』
そしてまた酔っ払いの顔に戻る。
流石キャバ嬢だ。
相手を引き込ませ本音を吐かせるのが上手い。私は罠にかからぬようごまかした。彼女には心の底まで見抜かれてしまいそうになる。しかし恐らくあの時…彼女に全て見抜かれていたのだろう。
季節は少しづつ暖かくなりはじめた頃だった。
懐かしいあいつから連絡が来たのだ。
私たちは家の近くの公園で待ち合わせをする事になった。
『じゃ、4時にそこで。』
話があると呼び出した彼の声は懐かしくそして少し冷たい声だった…
公園の駐車場に車を停める。
噴水のある池の近くのベンチに腰を降ろすと遠くで小さい子供が帰りたく無いとただをこねお母さんを困らせていた…
【ヤダヤダもっと遊びたい〜!】
【もう暗くなっちゃうよ?ママ行っちゃうからね?ばいば〜い!】
【う〜!まって〜!】
母親を追い掛ける小さなヨチヨチした足…
幸せそうな家族を私はただ眺めていた…
『家族か…』
目を閉じると冷たい風が肌に突き刺さる。芝生の青々とした香が漂っていた…
『久しぶりだな。』
ゆっくりと瞼を開けるとそこには懐かしい姿が私の目に映った…
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赤いカーテン ©著者:姫
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