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92章:訪問者
精神的に弱っていると心霊体験というのは増えるのだろうか…
充実した毎日、そんな言葉とは無縁な日々が続いたあの頃、私は一切友人からの連絡も返さなかった。
私が住んでいたあの白い家の寝室にはベットの頭の上には小さな窓があった。
満月になると月明かりが眩しく照らし庭先が良く見える。
朝方になり外で鳥が鳴くとユーリはよくちょこんと前足を窓枠に乗せ耳をアンテナのように動かし首をキリンのように伸ばしながら自由に羽ばたく鳥を眺めていた…
その姿がとても可愛く伸びたお腹をぐちゃぐちゃに撫で回し鳥を観察するユーリを邪魔するのが私は大好きだった。
ある晩の事…
あれは満月が綺麗に輝く夜だった。
私の左腕に顎を乗せ何時ものようにスヤスヤと眠るユーリの綺麗な顔が明るく照らされていた…
うとうとしはじめた頃だった。
バッと急に飛び起きたユーリは私の胸元を踏みつけ窓の外を眺めている。
私は寝ぼけながら、きっとまた鳥でも見ているのだろうと最初は気にもしなかった。
しかし時刻は深夜。鳥たちも寝静まり庭先にはいないはずだ。
ふとまぶたを開くと窓から照らされた月明かりに何度も左右する影が布団に映し出されていた…
ユーリ…? にしてはデカいな…
私が頭を起こし窓のほうを見上げると、そこにはユーリが仕切りに外を気にしている。
しかし何時もと様子が違う。
ビクビクと怯えながら後退りをしている。窓枠に前足をかける事もせず、少し離れて様子を窺っているのだ。
そして私は見てしまった…
それは目を疑う光景だった…
寝室のベットの上の窓の外に何度も、何度も、行ったり来たりする黒い人影が見えたのだ。
その影は月光に照らされ私の顔にまで影が左右する。
一気に鳥肌がたつ。 少し俯き加減で半径精々2メートルの直線を行っては戻り行っては戻りを繰り返す。その姿はもはや不審者でも無い。この世にいてはならない存在の者たちだ…
急いでユーリを抱きかかえ布団をかぶると心の中で消えてくれ、消えてくれと願った。
こんな時、女の一人暮らしは地獄に変わる。隣に愛しい誰かがいてくれたら…どんなに心強い事か…
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赤いカーテン ©著者:姫
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