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86章:時の流れ (1/1)

86章:時の流れ

タカヒロからのプロポーズを受けた後、私たちは彼のアパートで同棲生活をする事となった。

仕事を辞めろと言う彼の意見は受け入れず、白い家はそのまま残し仕事も続けた。

タカヒロが出張に行く時は久しぶりに一人で暮らしていた部屋に戻る。

ひんやりとしたフローリングには埃が溜まり花がいっぱい咲いていた庭には芝生だけが広がりうっすらと雪が積もっていた…


私は思い出のあるあの家の掃除を済ませると彼が帰る前に東京に車を走らせる。

夕飯の支度をする私の左手の薬指にはキラキラと輝くまだ新しい輝きを放つ指輪が嵌められている。

タカヒロ『只今。』


私『お帰りなさい。出張どうだった?』


タカヒロ『大変だったよ。向こうは大雪でさ…寂しかった?』

私『大丈夫だよ。ユーリもいるしね。』


タカヒロ『最近ずっと寝てるなユーリ…』

以前までは帰宅した彼に一目散に走りお帰りと出迎えていたユーリももうシニアの仲間入り。コタツから出て来なくなり寝てばかりだ。


寝ているユーリを引っ張り出し抱き上げる彼の後ろ姿を見る。彼が私の旦那になるのか…正直全く実感が無かった。


タカヒロ『あの家帰ってたの?』

テーブルに置いたままにしていた白い家の鍵を見て彼が尋ねてきた。
私は慌てその鍵をとりエプロンのポケットにしまい込んだ。

タカヒロ『あの家、気に入ってんのはわかるけど金勿体無いよ。』

私『うん…』


タカヒロ『風呂入ってくるな。』


ユーリをコタツに戻すとヨロヨロとまた温かい布団の中へ潜り込んで行った…


タカヒロ『歳くったな…』


夕飯を二人で食べるとタカヒロはソファーでタバコを吸いながら私に出張先の出来事を楽しそうに話ていた。

しかし何故か私は上の空でそれに気付いたタカヒロは先に休むと寝室に向かってしまった。

結婚…それは共に生活をし共に生きて行く事…?
わざわざ籍を入れる必要があるのだろうか…

プロポーズを受け同棲生活が始まっても忙しくて中々両親に挨拶をする機会も逃してしまいただ時だけが流れていった…
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赤いカーテン ©著者:姫

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