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55章:静寂 (1/1)

55章:静寂

長距離運転で疲れきり私は要約家に到着した…

まだ生活感の少ない新しい家にユーリを降ろすとビクビクと怯えながら匂いを嗅いでいた。

車から荷物をおろす気になれず私はそのままベットに倒れ込んだ。

ポケットから携帯を取り出しメールを送信した。

【今無事到着しました。】

数分後…直ぐに返信が来た。

亮【わかった。何かあったら直ぐに言えよ。】

私はそのまま携帯を閉じた。
今日から新しい生活が始まるのだ…。

それはウキウキとした楽しい気持ちでは無く心に穴が開いたような気持ちは暫く続いた…


ユーリもこの家に大分慣れてくれ部屋から持って来た荷物をとりあえず玄関に放置した。

白いフローリングのこの家は、広い玄関があり左のドアを開けるとキッチンとバスルーム。

右のドアを開けると寝室とリビングルームがある。

昔の洋館のような作りに私は一目惚れをした。昔アトリエとして使用されていたらしい…。

そして一番のお気に入りは中庭だった。 玄関の部屋の先にはガラスのはめ込まれた白いペンキを塗られた木のドアを開けると一面芝生に覆われた庭になっているのだ。

外部からその庭を覗く事は出来ない。
少し古いがアンティークな作りの新しい私の空間だ。

少しづつ家具を買い揃え荷物を整理し数週間かけて部屋を完成させた。

キッチンと玄関には沢山の観葉植物を置いた。

夜が来るとふと寂しさに襲われる。時計の針をみると12時…

亮が帰ってくる時間でも…彼はもう… そう思うと涙が溢れ眠れない日々は続いた。

あれから彼からの連絡は無い。
一人で頑張っているのだろう。
前向きに私も生きていかなければならない。

しかし…都会暮らしから急に田舎に来たギャップとあの静けさは私の心を孤独に包み込んだ。

朝目が覚めた時、手探りで彼を探してしまう。
怖い夢を見た時…慰めてくれる彼はいない。

もし…ユーリがこの世から旅立ってしまったら?

私は本当に一人になってしまうのか…
不安な夜は暫く続いた。
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赤いカーテン ©著者:姫

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