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43章:ビックダディ向け専門店
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43章:ビックダディ向け専門店
ある日の休日…特に予定も無く久しぶりにダラダラと過ごす土曜日の日。
外は晴天に恵まれ久しぶりにゆっくりと目覚める。
亮は昨日帰りが遅かった為に10時を過ぎてもまだ夢の中にいた…
私は彼にそっと布団を掛け直すと枕元にいたユーリがあくびをし背伸びをしていた。
洗濯機の音と共に寝ぼけた顔のユーリと亮が起きてきたのは 昼前だった…
私『おはよう。ゆっくり休めた?』
亮『久しぶりに寝過ぎたよ。腹減った。』
私『何か作るね。』
軽い朝食を済ませた後、亮はソファーに横になり新聞を読んでいる。
キッチンに立ち食器を片付けていると亮は胸元で寝ているユーリを床に下ろし体を起こした。
亮『買い物行くか!』
私『たまにはゆっくり休めばいいのに…映画でも見ながらさ。』
亮『映画なんかお前もう見飽きただろ?行きたい所があるんだ。』
家でじっとしてることが出来ない彼は結局私を連れ出し千葉県にある大型ショッピングセンターへ向かうこととなった。
亮『さっきテレビでやってたんだ。前から行きたかったから。』
私『何時も急だね。』
亮『家でダラダラしてたらメタボオヤジになっちまうかんな。』
土曜日とあって道は大渋滞。やっとの思いで店内に入るとそこは人の嵐だった…
雑貨や家具が沢山倉庫のような空間に収納されている。
私は海外の柔軟剤や洗剤を沢山カゴに入れていた。
亮『お前もっと他に欲しい物ないの?主婦みたいだな…』
私『変わらなくない?』
亮『…。確かに。』
私『じゃこれほしい!!』
亮『お前はガキか?』
そこにあったのは大きなワニの抱き枕だった。口を明け愉快な顔をしている。
そのユーモアに私は惚れた。
結局、亮が仕事で使うコピー用紙やディスクや洗剤を大きなカートに入れそこからは抱き枕のワニが顔を出していた。
食料品売り場へ向かうと海外の大きなジュースを選び美味しそうなお菓子を選んだ。しかし…
亮『肉多いなぁ…』
私『家二人暮らしだからこれはちょっとね…ビックダディじゃあるまいし…』
亮『すげー大量…』
私『みんな呼んで焼き肉パーティーでもする?』
亮『焼き肉は部屋に臭いつく。却下。』
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赤いカーテン ©著者:姫
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