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38章:本性
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38章:本性
桜の花が満開に咲いた春の季節。
この頃になるとどこもお花見の時期になりやっと新年会が終わったと思うとまた飲み会シーズンに突入する。
勿論、亮も同じだ。ましてや社長ともなると付き合いが広く平日は勿論、日曜日さえも奪われてしまう。
一人と一匹はこの時期…一体何本の映画を見たことか…
私はユーリと寂しい夜を過ごし完全にTSUTAYAの常連になっていた。
そんなある日の珍しく亮が家で夕食を食べている時だった。 ご機嫌斜めな私を気遣い計画したのだろう…
亮『なぁタカヒロたちと俺らも花見やらないか?』
私『ふ〜ん。花見かぁ…まぁいいけど。』
亮『今度の休みに都合聞いてみるな。』
結局…次の日曜日にみなで有名な広い公園で花見とゆう口実の飲み会が行われることとなった。
久しぶりにミヤとユキちゃんたちも来る。しかし…
日曜日の午後、みなで買い物へ行く為に2時に待ち合わせをしていた。私は自分の部屋で支度をしていると亮がドアをノックしている。
私『なに?』
亮『ちょっといいか?』
こたつテーブルに土下座する彼…。
嫌な予感がした…。
亮『実は参加メンバーなんだけどさ…』
今回の飲み会はミヤとユキちゃん、タカヒロ、ユウキといったメンバーだった。 バーベキューの時来ていたナミも誘ったのだが友達の結婚式があり泣く泣く不参加となっていたのだが…
亮『実はあいつも来るんだ。』
私『は?無理無理じゃ行かない。』
亮『仕方ないだろ…話聞かれちってユウキのやつ断れなくてさ…OKだしたらしいんだ。』
私『めんどくさいんだよあの子。私不参加で。』
亮『ふざけんなよ…今さら仲間に悪いだろ…頼むよ。今回はユキもいんだからよ。』
一気にテンションが下がった。
あいつとは…あのぶりっこ馬鹿カオルだ。喫煙所でタカヒロとユウキが花見のことを話していたらいきなり表れ私もダメですか?と強引にお願いされ仕方無く参加メンバーとなった…
私が怒るのをわかっていてギリギリに亮は教えてきたのだ。
亮『タカヒロ着いたって。機嫌治してくれよ。なっ!』
私の頭をポンと叩く亮の手を振り払い最低な気分のまま家を出た。
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赤いカーテン ©著者:姫
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