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26章:下下
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26章:下下
あのキャンプから数ヶ月が経過し、私とユキちゃんはたまに二人で買い物へ行くほど仲良しになった。
彼女は妹みたいな感じでいつも料理の作り方から家事の仕方まで聞いてきた。
そう、彼女は正式にミヤと交際し同棲することになったのだ。
多い時は日に3回ほど連絡が来た。
ユキ『姉さん味噌汁どやってつくんの〜?』
ユキ『姉さん洗濯機壊れた〜!』
ユキ『姉さん餃子どうやって焼くの〜?』
私はお料理教室の先生でなければ電器屋さんでもない。
一人っ子の彼女はまるでお姉ちゃんができたみたいと暇さえあればメールや電話をしてきた。しかし流石B型。用件が済めば直ぐに終わらせる。後腐れない。電話を何度か無視をしても全く気にせず接する。 そんなマイペースな彼女に私も一切気をつかうこともしなくてすむから楽だった。
彼女は時間には煩くきちんと守る子で誕生日には必ずプレゼントを用意しミヤのアパートでパーティーまで開いてくれた。
時には料理を教わりたいと食材を買ってきてタッパにつめて半分だけ持って帰るほど気のきいた子だった。
しかしまだ二十歳そこそこ。帰りの遅いミヤに不満ばかりで何時も愚痴をこぼしていた。
家が近いとゆうこともありよくマンションにも遊びにきていた。
私が携帯を置いたまま買い物に行き帰宅するとマンションの前でまるで子犬のようにしゃがんでボーっと待っていたりもした。
私『あんた何やってんの?こんな所で。』
ユキ『姉さん〜!ケーキ買ってきた〜!』
彼女は私を見つけると満面の笑みでまるで尻尾をふっているかのようだ。
私『いつからいたの?』
ユキ『30分くらい?姉さん携帯出ないんだも〜ん。』
私『馬鹿じゃないの。』
ユキ『ははっ!』
私はユキちゃんを家に上げると紅茶を出した。
私『これ有名店のケーキじゃん!どうしたの?』
ユキ『どうしても食べたくて並んだ!にひひ〜』
私たちはユキちゃんの買ったケーキを食べながら家事の一休みの時間を過ごした。
ユキ『姉さんあの部屋って何?』
私『自分の部屋だよ。』
ユキ『えっ姉さん自分の部屋あるの!?』
私『このマンションに来た時、亮が使っていいって。ベットとかは置いてないけどね。』
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赤いカーテン ©著者:姫
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