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22章:他の住民
ユーリも無事に手術を終え帰宅し、また何気ない時間が過ぎて行った。
亮は下方さんとの仕事を順調に進め忙しい日々を送っていた。亮の会社の社員でもあり友人でもある宮崎さん、通称ミヤ。旅行中にユーリの面倒を見てくれたり時々マンションに遊びにきて3人で飲みに行く事もあった。
とても気さくで爽やか、ノリも良く愛想もいい亮の後輩だ。 彼は近くで独り暮らしをしていて彼女もいないことから良く亮と仕事をしながら私は3人分の食事を作りそのままリビングで寝てしまうことも多々あった。
ある日の夜…彼らが帰宅しリビングで何やら仕事をしていた時のことだった。私は夕飯をテーブルに運んでいるとガタガタガタガタと震度4の地震が発生した。
私と亮は先日の山奥のホテル事件の記憶が蘇り驚きを隠せずにいると地震だと気付き亮がポロッともらしてしまったのだ…
亮『焦った…また出たのかと思った…』
ミヤ『出た?何がですか??』
亮『あっいや、何でもない…』
私と亮が顔を見合わせ眉間にシワを寄せていると
ミヤ『なんすか意味深なっ!ただの地震っすよ。』
亮『いやちょっと不思議な体験が多くてな、美月といると。』
私『悪かったねっ!』
ミヤ『それって心霊的なやつっすか?』
私『いいから早くご飯食べてっ!!』
3人で私の作ったカレーを食べながら亮は話題を変えようとテレビをつけた。
しかし…
ミヤ『あの…美月さんもしかして霊感とかあります?』
美月『…。』
ミヤ『美月さん!俺の相談聞いて下さい!』
私『私には何も出来ないから。』
ミヤ『聞いてくれるだけでもいいんです。』
真剣なミヤの顔に亮も驚いていた…
亮『お前とりつかれてんの?』
ミヤ『俺の今のアパート…何かいるみたいなんすよね…』
亮『まぢで…』
私『いやぁ…本当に私は何も出来ないから…』
ミヤは今のアパートに引っ越しして3ヶ月、独り暮らしにも関わらず気配や目線を頻繁に感じ窓も開けてないのにドアが勝手に閉まるのは日常茶飯事で困っていると私たちに告げた。
亮『霊能者とかに相談したほうがいいぜ?素人がどうこう出来る問題じゃない。』
ミヤ『いるのかいないのだけでもいいから…見てくれませんか…ヤバいと感じたらそういう片にお願いしますから…』
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赤いカーテン ©著者:姫
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