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17章:何かいる…
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17章:何かいる…
私『ヤバい!亮もう2時だよ!』
亮『えっもう?そろそろ寝ないとな。ベット行こう。』
テレビを消しベットに潜るとライトを少し暗めにし私は亮の胸にしがみつきながら眠ろうとした。
彼もいつものように、私を抱きしめながら髪の匂いをかぎおでこにキスをし寝る体制に入る。
静まり返った部屋には高速道路を走るトラックの音が微かに聞こえていた…
そして…10分後…
バキッ…
バキッ…
ミシミシ…
先ほどまで一度も聞こえていなかった天上や柱が軋む音が急に鳴り出したのだ… それも耳を塞ぎたいほど大きな音で、まるで天上が落ちてくるのではないかとゆうほどだった…
バキッ… バッバキッ…
亮も異変に気付いたのだろう、顔をあげてあたりを見回していた。そしてまた寝ようとした瞬間…
バキッ…
私はたまらず起きた。亮とあたりを見回しすが何の変化も無い。先ほどまで飲んでいた缶ビールの空き缶にコントローラーがテーブルにある。
隣のデスクにはパソコンが置いてあり何の変わりもない。しかし…
バキッ!!!!
私は思わずライトを明るくした。
ここまで私たちは一切言葉を発してはいない。顔を見合わせ、ただ周りをキョロキョロと見るだけだった。
そしてその音は隣の部屋のバスルームにまで聞こえてきたのだ。
ガコガコガコ!!!
私はビクッと体を震わせバスルームに繋がるドアを見た。彼は怯える私を後ろから抱き締めたまま何も言わない。
その音は確かに、風呂桶を上から落とした時の音だった。
しかし…そもそもプラシチックの風呂桶を上に置く行為なんて誰もしていない。上に置く場所なんて一切ないのだ。
最後に触ったのは私だった。確かに地面に置いたはず…なのに何故…
そして今度は…
ザーザー… ザーザー…
またバスルームからだ。お風呂の椅子を引きずるような音だった…
私『亮…どうしよう怖い…』
亮『大丈夫だよ…大丈夫…』
もはや私は恐怖で半分泣いていた。亮は初めての経験に動揺を隠せずにいた。
木の軋む音だけならまだしも、ここまできたらポルターガイストだ。
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赤いカーテン ©著者:姫
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