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16章:旅
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16章:旅
これは私が亮と二人で旅行に行った時の話です。
前回行った、福島県の旅行で彼は日本の自然を満喫し味をしめたのか今度はどこに行こうかと旅行雑誌を買い占めよく夕飯の後に二人で雑談を楽しんでいました。
私たちは冬場にとれた連休を利用し旅行に行くことになったのです。しかし忙しい彼は精々2泊が限界でした。ユーリもいる為にあまり遠出をすることが出来ず、とりあえず栃木県の叔父の家に行くことになりました。
久しぶりに会う叔父はとても元気でニコニコと笑いながら早速、いい酒が手に入ったんだと言い私たちを自宅にあげてもらいました。
私『叔父さんみてみて!!ユーリってゆうんだよ。』
私は携帯の待ち受け画面を叔父に見せました。
叔父『なんだ!お前猫飼ったのか!?へ〜亮が良く許したなぁ!めんこい顔だなぁ〜!』
叔父『連れてきてないのか!?』
私『猫は連れてこれないよぉ。亮の友達にマンションの鍵渡して面倒お願いしたの。』
叔父『なんだ会いたかったなぁ〜。』
私『今度は叔父さんが東京くるばんだよ!!』
叔父『なんだ美月そいねしてくれんのか〜??』
亮『叔父さん飲み過ぎ!!』
叔父は私たちが来てくれたことがよっぽど嬉しかったらしく顔を真っ赤にしてベロベロに酔っていました。
私は少しだけ叔父のお酒に付き合い、亮は運転があったので飲むことが出来ませんでした。
優位、旅館に予約がとれたのが本日だけだったので私たちはその日、お墓参りを済ませ叔父と少しだけお酒を飲んだ後にあの家を後にしました。
叔父『なんだ泊まってかないのか…寂しいなぁ。』
亮『ごめん。仕事の都合が悪くて…昨日来る予定が今日に延びたんだ。今日は旅館予約してるから、またゆっくり来るよ。』
私『またゆっくりね!叔父さんお酒飲み過ぎないで?』
叔父『わかったよぉ!わがったわがった!気い付けてな!!』
叔父さんはヨチヨチ歩きになりながら私たちを見送った。
叔父さんの家を出たのは夕方…旅館についたのは夜8時をまわっていた。
奥日光にある大自然の中の高級旅館だ。
たまたまキャンセルが出て予約が出来た場所。
中居さんが部屋まで案内してくれるとそこは素晴らしい景色の庭が一望出来る露天風呂つきの部屋だった。
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赤いカーテン ©著者:姫
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