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10章:真夜中のBAR (1/3)

10章:真夜中のBAR

これはまだ彼と出逢う前、遠い昔に聞いた話です。

まだ私が10代だったころ…仲間と毎日のように遊び歩いていた時、飲みに行くことになり、私たち5人は地元の駅近くにある地下のバーに訪れた。

私たちがそこへ行くのは初めてで地下に続く階段を下りて大きなドアを開けるそこには薄暗い空間にカウンターがあり後ろにはちょっとしたテーブルとウソクが灯されていた。

そんな空間でやはり盛り上がる話題は暑い真夏の階段話だった。

私たちはロウソクを囲みカクテルやビールを飲みながら怖い話をしていると、バーのお兄さんが話し掛けてきた。

お兄さん『なんや怖い話しとるんか〜?俺めっちゃ怖い話あんで!』

仲間『えー聞きたい聞きたい!』

そして私たちの仲に入り込みバーテンダーのお兄さんが体験した恐怖体験を聞くことになった。

お兄さんは全く霊感など無く、信じないタイプの人間。そうゆう人だからこそむやみに興味本位で心霊スポットに行ってしまうのだろう。

お兄さんは数年前、男友達と女の子二人をつれて4人で肝試しに行こうということになり、有名な心霊スポットである廃病院に行くことになった。

正面玄関の割れたガラスから侵入し、2人組みになり1組は右から、もう1組は左からまわり、屋上で待ち合わせをしようという話になった。

お兄さんは女の子と手を繋ぎながら正面玄関に入り左から進んだそうです。

建物の中は荒れ果て、ナースステーションには書類が散らばりスプレーで書かれた悪戯書きに割れた窓ガラスの破片が散らばっていて、真夏だとゆうのに息苦しく異様な雰囲気があったと語ってくれました。

そして屋上へ向かう階段を登っていると奇妙な物音き気付き、病室のある廊下に出てライトを照らした瞬間…


『キィー…』


と病室の1部屋1部屋のドアがゆっくり開いていくのに気付き、見に行こうと言うお兄さんに怖がる女の子はヤダヤダと断った瞬間…


『バンっ!バンっ!バンっ!バンっ!』


と物凄い勢いで病室のドアが勝手に閉まっていったそうです。

余りの恐怖に悲鳴をあげながら階段に戻り屋上に向かって駆け上がって行った彼らは残りの二人を探しました。


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赤いカーテン ©著者:姫

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