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5章:祟り
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5章:祟り
直美はあの廃墟でタケを誘惑し無理やりキスをしたそうだ。
タケも男だ。酒も入り理性が失うのも無理は無い。
反応する彼の下半身を撫で回す直美に、ここでは無理だと落ち着かせ、後でね?と言ったタケ。直美に期待をもたせ少し部屋を散策し出てきたそうだ。
私と亮を2人にするのを気の毒に思いタケの一緒に泊まると言う意見は却下され私たちをマンションにおろした後、彼女たちは都内の繁華街にあるラブホテルに入ったそうだ。
直美が言うにはそのホテルでシャワーを浴びていると、カツ…カツ…とヒールの音が聞こえバスルームの曇りガラスのドアを見ると赤い服を着た女がたっていたとかなんとか…
結局その後はパニックになりすぐに部屋を出て翌日お祓いに行ったそうだ。
直美とはそれからは疎遠になり会っていない。後日タケに告白をしたが、タケの返事は意外なものだった。
『悪い。俺は美月が好きなんだ。でもあいつには黙っててくれ』と…
直美は怒り狂い何故か私にまでその怒りは向いてきた挙げ句疎遠になったとゆうことだ。
タケが私にその想いを伝えることは無かった。
数日後にきたタケからのメールには、
『この前は少し酔いすぎた。悪かったな。直美のことは、俺には無理かな。だから断った。それと亮のアドレス、教えておくな。いいやつだからさ。』
と記載されていた。
私は亮にお礼のメールを送信し、それから数回食事に行きデートを重ねお付き合いする形となった。
タケは亮の気持ちを知って自分は身を引いたと後に聞かされた。彼は今幸せな新婚生活を送っている。
赤いカーテンの女がその後どうなったかはわからない。
しかし私は二度とあの場所に行くことは無いだろう…
PS
私が泣きながら車で震えていた時、亮は私を抱きしめなだめながら何とかタケたちを呼び戻そうと必死になっていたころ…
チリン チリン…と何故か鈴の音が聞こえていたらしい。
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赤いカーテン ©著者:姫
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