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2章:彼の素顔

先ほどから全く歌う気配の無い亮に私はデンモクを渡した。

私『はい。何でもいいから歌わない?』

すると彼から意外な言葉を耳にした。

亮『歌うまいんだな。さっきの歌、有名な曲?』

私『えっ?浜崎あゆみ知らないの?』

亮『俺…長いこと海外生活だったから。あまり詳しくないんだ。』

私『そうなの?日本にはいつきたの?』

亮『一年くらい前。』

私『そうなんだ…海外ってどこ?』

亮『ニューヨークにいた。中学の時からだ。』

彼には母親はいない。父親は日本人だが会社を経営していてその本社はニューヨークにあるらしく、たまにしか日本にはいなかったそうだ。
ガヤガヤとうるさい密室で彼は少しだけ心を開いてくれた私に話しをしてくれた。

現在父親はニューヨークに残り、彼は短期間、都内のマンションに一人で暮らしているらしい…

寂しくないかと聞く私に、イエスと答える彼の表情は少し悲しそうに笑った。

謎の多い人だなと感じたがそれ以上深くは問いたださなかった。

みんなが無理に進めて歌わせた亮の洋楽はとても切ないバラードで勿論歌詞は全て英語。
その歌声は誰もがききほれるような声で、私はなぜか切ない気持ちになった。

居酒屋からカラオケまで約6時間…私たちは完全に出来上がり、みんなベロベロに酔っていた。

亮もかなり飲んでいたらしく白くほとんど日焼けをしてない肌が少し赤くなっていた。

私はお酒が弱く緊張していたせいか完全に酔いつぶれてしまいうっすら記憶にあるのはお手洗いの近くのベンチでウトウトしていると彼に酷く心配され抱えられて車に乗った所までだった…

目が覚めると私はタケの車の後部座席に横になっていた。
隣には亮がいて、目覚めた私に大丈夫か?と優しく問いただした。

起き上がると直美は助手席で運転しているタケに甘えた声で何やらお願いをしていた。

直美『いいじゃん行こうよ〜!ねぇ面白そうじゃん!』

タケ『いや気持ち悪いしまじ。美月に聞けよ。』

直美『あっ美月起きた?大丈夫?ねぇ肝試しいこうよ!』

美月『はぁ?』

カチカチとハザードをつけている音とともに言いようもない寒さと鳥肌が立ち、辺りを見回す…

私は直ぐに状況が掴めず困惑していた…。


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赤いカーテン ©著者:姫

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