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21章:生きる選択 (1/5)

21章:生きる選択

行く宛もなく歩き続け…寒さと疲れからファミレスに入りこれからの事を考えた…温かいコーヒーが冷えた身体を温め…これからどう生きて行けばいいのかを冷静に考えていた…

ふとバッグに目をやった…このバッグは…あの時…サキからもらったお金がある…とっさに中を調べた…

袋の中に入ったお金…あの時のままだった…10万円…とりあえず…寒さと飢えは凌げる…でも…これを使いきったら終わり…

どうすれば…
私は…サキに電話する事にした…弱みを逆に利用しようと思ったからだ…
私は…恥を承知でサキに電話した…

『あらぁ…みかんちゃん久しぶりね…また欲しくなったの?』

『違うよ…実は…』

私は…家での事…追い出された事をサキに話した…

『で…私の家に来たいわけ…あなた変わってるわね…あれだけの事をされて…まぁいいわ…来なよ…泊めてあげる…』

『ありがとう…明日には出ていくから…』

私は…何されてもいい…とにかく今日一晩泊まれたらいいんだから…と自分に言い聞かせた…

サキの家に着くと…あの時と同じ…可愛い笑顔を振り撒いて私を出迎えた…あれだけ嫌だったサキに助けを求めたことに情けないと思ったが…今はそんなこと言ってられない状況だった…
『みかんちゃん…何か食べる?っていうか…先にお風呂入って来なよ…』

サキは…何故か上機嫌で優しかった…

『じゃあ…お風呂借りるね…』

私は…お風呂に浸かり芯から冷えた身体を温めた…頭の中は…この先の事ばかりを考えていたが何も浮かばなかった…

お風呂から上がり…サキが簡単な食事を用意してくれていた…

『みかんちゃん…あるもので作ったから大した料理じゃないけど食べて…』

『食事まで作ってくれてありがとう…』

『こんな時は…お酒でも飲んで難しく考えないのが一番だよ…』

そう言うと…サキは冷蔵庫からチューハイを持ってきた…

『私…お酒飲んだことないし…』

『大丈夫よ…ジュースみたいなものよ…さぁ飲んで…』

置かれている状況から…チューハイを飲んだ…
アルコールの力か…サキに心の苦しさを吐き出していた…それをサキは黙って聞いていた…

結局…二人で4本飲み…私は千鳥足になるくらいにフラついていた…

『みかんちゃん…もう寝よ…』

時計は朝方の5時になろうとしていた…

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雌の本性 ©著者:みかん

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