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17章:可愛い悪魔
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17章:可愛い悪魔
あの時と同じだ…サキに受けた仕打ち…私は身も心もボロボロだった
足元は裸足…スカートは履いてるものの中はノーパン…股から流れ出る精子が太股を伝って流れ落ちていた…
今の私には…すれ違う人達の目を気にする余裕など全くなかった…
私は家に帰り…お風呂に入ろうと…鏡の前で裸になった…顔は腫れ上がり…首や胸にはいくつものキスマーク…レイプされた恐怖がフラッシュバックとなってガタガタと震えた…
シャワーで男達の精子を洗い流し妊娠してないことを祈った…でも…汚れた身体は洗っても洗っても落ちなかった…
私には…この状況を相談する家族も友達も…誰もいなかった…
私の父親は幼い頃に離婚し小学生の時に再婚したが…ガンで他界した…私は義理の母と暮らしていたが…母は男の家に行ったりで殆んど家には居なかった…
私は…孤独には慣れていたつもりだったが…溢れでる涙が更に孤独感を増幅させた…
部屋で死に方を考えた…でも情けない事に死ぬ勇気もなかった…
そんな時…私の携帯にミキオからの着信音が鳴ったが…私は出なかった…
すると今度はメールがきた…サキだった
『みかんちゃん…今日はいいもの見せてもらいました…っていうか…電話に出て…』
しかも…脅すかのように私が犯されてる写メ付きだった…
私は…震えながら電話した…
『もしもし…何?…あんなことしといて…今更なんの用事?』
『みかんちゃん…お前…自分の立場がわかってないね…でも…みかんちゃんが犯されてるのを見てたらさ…私もムラムラしてイッちゃったよ…』
『…』
『明日も家に来て…』
『私…絶対行かないから…』
『お前に断わる権利なんてないんですけど…明日の昼に待ってるから…』
『こんなこと…やめてよ…』
『来ないと写メ…みかんちゃんのお友達とかに送っちゃう事になるけど…お前に選択の余地はないんだよ…』
私は怖さと息苦しさから電話を切った…
その夜…眠れなかった…目を閉じるとレイプされた恐怖が甦った…
次の日…私はサキのマンションに行くしかなかった…
サキを呼び出すと部屋へと呼ばれた…サキは何事もなかったかのような笑顔で私を迎え入れた…
私にはサキの笑った顔が…可愛い顔の裏に潜む…悪魔の微笑みに見えていた…
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雌の本性 ©著者:みかん
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