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10章:逆切れの末
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あたしは1日待ったけど、
返事がないから、店に行くことにした。
電話する勇気がなくて、
追い返されても嫌だから、
強行突破で1人で店に入っていく。
ヘルプに
『代表呼んできますから待ってください。』
って言われたけど全然来ない。
平然を装ってたつもりだったけど
ヘルプには見透かされ、
『何で無理して笑ってるんですか?』
と言われた。
二時間くらいつくことなく時間が過ぎた。
もう諦めて帰れって事なんかな。
って泣きそうなのをこらえながらヘルプと話しながら飲んでいた。
智さんが来て、
『なにしに来たの?楽しくないでしょ?帰りなよ。』
と冷たく言われた。
隣に座ったのに、他のお客さんの時みたいに離れて座るのを見て心が痛かった。
『あたし別れてないし。例え別れてもお客さんでいるし好きでいるのは自由だもん。飲みに来たの。』
強がりしか言えなかった。
律くんに、素直に伝えなさいと後押しされても智さんの冷たい態度や
『もう別れたし。終わったし。』
って言う言葉に打ちのめされて
うまく伝えることができない。
これで終わっちゃうんかな。
あたしは帰りの瞬間に望みをかけた。
二人きりになっていざとなったら言葉が見つからない。
『智さんとは別れないし、終わってもない。ずっと好きでいるし、浮気してた事も忘れるし責めない。』
『お前は俺が浮気したのに、自分が振られたみたいな立場なのが許せなくて意地張ってるだけでしょ?』
『違うもん。智さんはあたしの事好きじゃなくて別れたいの?』
『違うよ。好きだし、別れたくないと思うけど、それじゃお前都合のいい女じゃん。そういうの嫌だから。大体、浮気してた事も許すって許した女がどうなるか過去にもそういう女がいたけど無理だから。今だけだよ。』
『あたし嫌いだから別れようって言われる方がまだ納得できるよ。』
『そう言って欲しいならそういうけどじゃー、考えるちゃんと全部含めて良く考えるからお前も考えなね。連絡するから』
智さんはそう言って店に戻って行った
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