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81章:彼女は思い出す① (1/7)

81章:彼女は思い出す①

この道のことは、よく覚えている。

山の麓から堀塚邸まで続く、緩やかな坂道。
十分に広く造られた車道。その脇の、これも十分な広さのある歩道。
この道の先には堀塚邸しかないので、行き交う車は滅多にない――という事を、明君に聞いたことがある。

それはよく覚えている。

でも、昔ここに来たとき…私は1人でこの道を登っていた?
今は横に美加がいるけど、その時も誰かが?

…ううん、いない。
私は1人だった。
行きも帰りも1人。
それは確かなこと。

でも、堀塚の家では…4人。4人で遊んでいた。
明君と紗希ちゃんと、私と――もう1人。美加じゃない女の子。

誰だっけなぁ…。
どうしても思い出せない。

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赤緑シリーズ ©著者:hare

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