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69章:炎 (1/13)

69章:炎

再び目を覚ましたとき、既に異常は始まっていた。

目を覚ました――と言っても、意識はまだ混濁しており、強烈な眠気と身体のダルさが、私を支配していた。

目の前がクラクラして、視点も定まらない。
眠気を覚ましたくて頭を強く振ってみると、逆効果だったか、吐き気に襲われてしまう。

…それでも私は、何とか上体を起こす。
今、隣に倒れている真奈美ちゃんのために。

この子を守らないといけない。
それが、私の約束――。

でも、立ち上がろうにも足に力が入らない。
手の甲を強くつねってみると、その痛みに少し気が戻るけど…すぐにまた、自分がどこかに行きそうになる。

もっと何か…強い刺激を…

そう思い、グニャグニャに歪む部屋の中を見渡す。

…そして、部屋の隅にソレを見つける。
それは、汐崎さんがあの時持っていた、ペーパーナイフだった。

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赤緑シリーズ ©著者:hare

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