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62章:究明(後)①
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62章:究明(後)①
時計を見ると、時刻は21時半を過ぎていた。
ここで会ってから、1時間か。
店内には、俺たち以外ほとんど客は居らず、こちらに聞き耳を立てているような怪しい者も見受けられない。
これからする話は、決して往来会の人間に聞かれてはいけない。
…この2人のためにも。
テーブルから、2人の紅茶のおかわりを持ってきた店員が離れるのを待ち、俺は話を始める。
俺「副会長が持っている壷については、まだ秘密があってね」
高城「秘密?」
俺「覗き込んだだけで霊感が身に付くなんて、そんな甘いものじゃないのさ、アレは」
真奈美「どういうことですか?」
俺「アレは、人を殺す道具だよ」
真奈美「え…」
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