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52章:扉(前)① (1/9)

52章:扉(前)①

「おとうさーん、お茶入ったよぉー」

階下から真奈美の声がする。

私「あー。すぐ行くー」
書斎で作業をしていた私は、典型的な生返事をする。
今は最後のメモ書きをしているところだった。

…万が一のための、メモ。
私はそれを書斎机の一番上の引き出しに入れておく。
できるなら迷惑は掛けたくないが…仕方ない。他に手が無いのだ。

真奈美「おとうさんってば〜」
私「終わった終わったー。今行くよー」

再び真奈美に呼ばれ、私は書斎を出る。
そして1階に続く階段を降りながら…一度、振り向く。

書斎の扉。決して頑丈では無い、カギの付いてない、その扉。

…大丈夫。きっと、大丈夫だ。

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赤緑シリーズ ©著者:hare

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