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50章:接触②
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50章:接触②
私「例の名刺の件なのですが」
神尾「…はい」
彼女が往来会を疑う事は構わないが、私の事は信用して貰いたい。
私「実は――」
私は、娘の真奈美が名刺を受け取った話をする。
そうして、私自身の事ではないが、こちらも同じ境遇であることを伝える。
神尾「――お嬢さんも…」
私「はい」
信じてもらえただろうか?
分からないが、ここは隠し事をせずに話すのが良いだろう。
私「それで私も気になってしまって…色々と調べているのです」
神尾「…」
考え込む彼女。
その様子は何かを疑っているというより、少し迷っているように見える。
私「それで、お聞きしたいというか、確認して頂きたいことがありまして…」
私は更に続け、カバンから1枚の写真を取り出す。
私「神尾さんに名刺を渡したのは、この男ではありませんか?」
そう言って、それを見せる。
それは、三嶋さんから貰った、桐谷隆二の写真のコピーだった。
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赤緑シリーズ ©著者:hare
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