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35章:正しい除霊
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35章:正しい除霊
佳澄の件から数日経ったある日、私の家にいつもの3人――古乃羽、雨月君、北上が訪ねてくる。
そこで雨月君が、事の顛末を話してくれた。
私も古乃羽も佳澄には危険な目に合わされた訳だが、話を聞くと、少し複雑な気分になる。
私「それで、その人形を牧村さんの家に持っていったのね」
雨月「あぁ。お婆さんも人形を見て、ごめんねごめんね、って…ちょっと気の毒だったよ」
古乃羽「…でも、きっとそれで良かったんだと思うよ」
涙を拭きながら言う古乃羽。彼女はこの手の話に、めっぽう弱い。
北上「あぁ、あの婆さんがなぁ…。でも可哀想になぁ…夏美さん。あの世で幸せになって欲しいなぁ…」
北上も涙もろいようだ。何でも、牧村のお婆さんと面識があるらしく、以前、古乃羽達を助けるのに、力になってくれたという。
古乃羽「そうだね、きっと幸せに…佳澄と仲良くやっているといいね…」
北上「うんうん…」
慰めあう二人。何だか珍しい組み合わせだ。
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赤緑シリーズ ©著者:hare
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