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21章:買い物 (1/10)

21章:買い物

薄暗い、怪しげな店。
俺の他に客なんか居ない。そもそもここに客が来るなんてことがあるのかも怪しい。
俺は辺りにあるものを物色しながら、思う。

…情けない。
何が情けないって、自分のことだ。
この北上明雄、人生最大の不覚だった。

腕は軽い捻挫で済み、すぐに治ってしまった。
いっそ折れてでもいれば、自分に言い訳ができたかもしれない、なんて思ってしまう。
自分が守りたいと思っていた人に庇ってもらい、何もできなかった。
しかも最後には彼女は大怪我を負い、そのときも何もできず、結局何か訳の分からないことが起きて、彼女は事なきを得た。
自分のしたことといえば…皆を危険な場所に連れて行ってしまった、ということだけだ。

雨月と鮎川さんは何かを持っている。羨ましい限りだ。
我が愛しの神尾嬢は、自分と同じといえばそうだが、
彼女は彼女なりの強さを持っている。そこがたまらなく魅力的なんだけどさ。
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赤緑シリーズ ©著者:hare

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