ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

17章:死神 (1/10)

17章:死神

時刻は23時過ぎ。
K県の埠頭近くにある並木の一本道で、端に車を寄せる。
この辺りは人通りがまったくと言っていいほど無く、街灯もまばらで、車のライトを消すと月明かりのみとなる。
ここはとても静かで、ちょっと一眠りするには最高の場所だと思っている。
道には自分の他にも何台かの路駐している車があり、俺みたいに男一人、って訳じゃなく、カップルで…なんてのもいる。

雑誌の取材であちこちに車で出掛ける事が多く、その先々でベストな駐車場所を探し、毎回そこで"泊まる" 。
当然いかがわしい目的の車なんかも居ることがあり、写真を撮るとちょっとした小遣い稼ぎになる。
しかし今日のところは見逃してやろう。
しっかり睡眠をとって、取材して原稿書いて、また長距離運転しなければならない。

経費削減とかなんとか言って、出版社はスズメの涙程度のホテル代しかくれない。
カプセルホテルになんか泊まるなら、こうやって車中で寝るほうが俺は好きだ。
季節によるけどな。
166 /915

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

赤緑シリーズ ©著者:hare

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.