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8章:伝えきれない想い (10/10)

あんなことを言ったのに
えりのメールは相変わらずだった。


苛々するくらいだった。


答えを求める気持ちと
拒絶されたら怖いという気持ちが交錯し
俺もなかなか素直になれなかった。


ただ、会いたい。


それだけ言えばよかっただけなのに
その言葉を出すのさえ時間がかかってしまった。

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愛なんて知らない ©著者:葵

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