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7章:変化
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幸一郎は冷めた目で私を見ていた。
いつもの幸一郎なら自分の事のように泣いて、仔猫のお墓を作ってあげたいと駄々をこねるのに。
それなのにどうして…
「…ねぇ、早く行こうよ」
「そんな…コウ?この仔猫が可哀想だと思わないの?」
幸一郎は仔猫を一瞥すると私のほうを向いた。
その瞳からは感情が読み取れず、背筋が凍った。
そして幸一郎は淡々と告げた。
「…仔猫が死んだのは弱いからだよ。弱いのが悪いんだ」
再び目から涙が溢れた。
幸一郎がまさかこんな言葉を口にするなんて。
いつもの優しい幸一郎はどこへ行ったのだろうか。
目の前に居る子は本当に幸一郎なのだろうか。
そんな馬鹿な考えまで頭を過った。
幸一郎は涙にすらも反応する事なく無表情で私を見つめた。
そして“行こうよ”と呟き、私の手を強く引いた。
幸一郎の手は冷たく、子供のそれではなかった。
涙を堪えながら幸一郎に引っ張られるようなかたちで家路についた。
帰宅すると相馬は外出していた。
テーブルには“就活してくる”との書き置きがあった。
どんなに就活しても自分で条件を選んでいるようでは今の世の中どこにも決まるわけがない。
何度も言ったものの、相馬のプライドが邪魔をして、首を縦に振る事はなかった。
どうせ今回も骨折り損に決まっているのだ。
この頃になると相馬には期待をしなくなっていた。
夕飯の支度をしていると幸一郎が観てるTVニュースが目を入った。
虐待を受けた子供の心の歪みについてだった。
思わず手を止め、幸一郎に気づかれないようにTVを盗み見た。
そして観ているうちにある疑問が頭の中に浮かんだのだ。
その疑問は大きく膨れ上がり、TVが終わる頃には私の中である計画が練られていた。
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雲路の果て ©著者:ゆえ
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