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7章:変化
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働き始めて数ヶ月、相馬は相変わらず引きこもりを続けていた。
仕事と家事の両立にも慣れ、余裕が出来ていた私は相馬に対して何も言わなかった。
いつかは相馬も立ち直ってくれる。
そう信じていたのだ。
それに相馬よりも気掛かりな事があった。
幸一郎だ。
前は明るく笑顔の絶えない子だったのに、私が働きに出るようになってから様子がおかしくなっていった。
顔からは笑顔が消え、口数も徐々に減っていった。
しまいには私を避けるようにまでなったのだ。
「…ねぇ、最近のコウ、ちょっと変よ。何か知らない?」
幸一郎が寝静まったあとに思い切って相馬に相談をした。
「変って何が?」
「だって…あの子、笑わなくなったじゃない。ここ最近、何だか避けられてるみたいだし」
「さぁ。俺は幸一郎じゃないからわからないな」
相馬はTVから目を離す事なく、そう答えた。
何もしないで家に居るだけの貴方がどうして我が子の変化に気づかないの?!
喉まで出かかった言葉を必死に抑えた。
「…多感な時期だからな。アンタの過保護が鬱陶しくなったんじゃないか」
相馬は吐き捨てるように呟くとそのまま寝室に入っていった。
過保護?
私が?
今までのように家に居れなくなった分、幸一郎に寂しい思いをさせまいと時間を作っていた。
私が良かれと思ってやっていた事が、逆に幸一郎からしてみれば迷惑だったのだろうか。
気づかぬうちに私も母のようになっていたという事なのか。
途端にどうしたらいいかわからなくなった。
相馬も幸一郎もどうして私に冷たくするのか。
こんなに頑張っているのに…
静まり返ったリビングで人知れず涙を流した。
相馬が寝室の扉の隙間からこちらを見て、ほくそ笑んでいるのも知らずに。
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雲路の果て ©著者:ゆえ
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