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5章:解放
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駅に向かう途中、自分が無一文な上に制服姿である事に気がついた。
咄嗟の事だった為にそのまま飛び出して来てしまったのだ。
荷物を取りに行きたくても母に見つかったら確実に捕まってしまう。
そうなれば監禁されてしまうかもしれない。
とてもじゃないが家に戻る気にはならず、そのまま駅を目指した。
駅の改札脇のベンチに相馬の姿はあった。
「相馬君…」
遠慮がちに声をかけると相馬は閉じていた目を開け、顔を上げた。
「来ると思っていたよ。ところでその格好は?荷物はどうしたんだ?」
相馬はそう言うと私の目を合わせた。
途端に瞳から大粒の涙が溢れ落ちた。
相馬と会えた事で気が緩んだのだろう。
「どうした?」
相馬は立ち上がると落ち着いた口調で私の頬に触れた。
そのまま相馬に抱き付くと広い胸に顔を埋めた。
「…何があった?」
「…げて」
「え?」
「私を連れて逃げて…」
震える声を必死に絞り出した。
相馬の腕が私を包んだ。
「…本当にいいんだな?」
相馬は私が小さく頷くのを確認すると、恐怖と不安で震える手をしっかりと握り、改札に導いた。
こうして私は生まれ育ったこの街をあとにした。
先行きに若干の不安を抱えていたものの、母から解放された喜びのほうが上回っていた。
そしてその夜、私は相馬の腕の中で女になった。
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