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5章:解放 (2/7)

家に帰ると母の姿はなかった。


『今日は帰ったら卒業のお祝いよ♪』


そう気合いを入れていたはずなのに。


家中を捜したが見当たらない。


リビングに入るとテーブルの上には料理が豪勢に飾られていた。


買い物に出たのだろうか?


キッチンを覗くとコンロの上の鍋のお湯が煮たっている。


火をかけっぱなしで出掛けるなんて母にしては珍しいミスだ。


火を消そうとコンロに手を伸ばした瞬間、人影が見えた。


心臓が縮み上がった。


母が幽霊のように無言で立っていたのだ。


「ママ…居たの?びっくりしたわ」


母は何も言わずに黙って私を見つめた。


その表情からは何も読み取る事が出来ず、困惑した。


「…ママ?」


「美優…相馬とはどういう関係なの?」


沈黙がキッチンを支配した。

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雲路の果て ©著者:ゆえ

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