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10章:アナタが見る先、ワタシが見る先 (1/4)

10章:アナタが見る先、ワタシが見る先

VERYの夏のツアーが終わった

ツアー中

レイの誕生日付近の日程で

地元でライブが入っていたから

レイへのプレゼントを

必死になって考えた


とにかく普通じゃダメだ!

インパクト勝負だ!

負けるもんか!(誰にだよ)


実際、アツシへのプレゼントより

悩んだなぁ

最終的に一目惚れした

『アレ』にしてしまったけれど

絶対レイが気に入る自信があった



レイのバースデーライブ

ついにワンマンライブが決定した

と、発表があった

結成して1年足らず

これはすごいことで

ワタシたちもかなり興奮していた



ライブの後

レイといつものように話す

「王子王子!スゴイよ!!結成して浅いのにもうワンマンだよ!今からドキドキしちゃうよ〜」

「ありがとうね、ルナちゃんたちのお陰だよ。まっ、このレイ王子の有り余る才能をもってすりゃワンマンなんて簡単なんだけどねッ」

「でもさぁ、本当にスゴイよね。ワタシも通い始めて浅いけど、その間にびっくりするくらい動員増えたし。スタも1人じゃ捌ききれないんじゃないの?今日チケットトラブルあったみたいだし」

「ああ、ホントごめんね。予約したのに漏れてた子がいたんだよね?」

「でもチケは気を付けた方がいいと思うよ。スタきついんなら予約だけでも箱に投げるテもあるんだし」

「ルナちゃん細かいとこまでよく見てるよね〜。さては素人じゃねーな?」

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アナタが歌うとワタシは、 ©著者:廉華

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