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4章:偶然という名の必然 (1/13)

4章:偶然という名の必然

VERYのライブに行ってから

ワタシもサキもアヤも4月という

忙しい時期にお互い振り回されて

ライブどころではなかった

しかも、『俺女』ミナトからもらったフリーペーパーも

どこかにやってしまったことに気づいた

ハコのスケジュールを確認すれば

次のライブ予定はわかる

時間ある時にでも

チェックしておけばいいや…


しかし


時間というのは不思議なもので

ある程度経ってしまうと

やたらと自分を客観視できるもの


あの時は確かに予想に反して

ライブが楽しくて

メンバーも好印象で

何か珍しく浮かれてた


でも

ワタシ達はいわゆる『メジャー』
と呼ばれていたり、それ寄りの
アーティストばかり追いかけて

もちろん好みもあるけれど

地元のバンドにハマるわけは

ないだろうな

という思いはあったのだ

あくまで、時間のあるとき

そんな時に行ければいいや

そういう考えがワタシ達3人に

少なからずあったハズ

さらにワタシ以外の2人は

本命バンドのツアーも始まり

益々それどころではなかった

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アナタが歌うとワタシは、 ©著者:廉華

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