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8章:アヤカちゃん
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8章:アヤカちゃん
クラスメートの藤原君がおかしいことに誰も突っ込まないのがいちばんおかしいと思う今日この頃、
俺は藤原君…正確には藤原君の彼女のヒロミちゃんに女の子を紹介してもらうことになった。
やっと俺にも春が来ちゃった感じがしてかなり喜んでいたのだが、女の子が恥ずかしがってるらしく藤原君とヒロミちゃんと
その女の子と俺でカラオケということになった。
ヒロミちゃんはともかく藤原君は邪魔以外の何者でもない。そんなに俺の幸せが許せないのだろうか。取りあえず俺たちは本陣駅の近くにあるカラオケに行った。
「アヤカです。よろしくね」
紹介してもらったアヤカちゃんはヒロミちゃんのクラスメートで、ガッキーみたいな清純そうな可愛い子だった。
しかも光栄なことにアヤカちゃんがヒロミちゃんに俺を紹介してくれと頼んだそうだ。幸せすぎる。
「取りあえず曲入れよか。佐倉から入れえな」
ヒロミちゃんが何故かやたら不機嫌な様子だが、俺がミスチルを歌うとアヤカちゃんは可愛く拍手してくれた。藤原君が中森明菜の曲を歌っててホラーぽくてキモかったがアヤカちゃんが可愛くて気にせずに済んだ。
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