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1章:黒服の人々
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1章:黒服の人々
灰色の空から、水気をたっぷり含んだぼた雪が落ちてくる。
その日、学校は休みだったが、私は朝から制服に身を包み、自転車にまたがっていた。自宅のある北地区から街を南北に等分する川を越えて、南側の山の中腹あたりに建つ友人の家へと向かう。
私が中学一年生だった頃の話だ。
二月。風は身を切るほど冷たく、吐く息は白く凍る。山に沿った斜面を上っていると、見覚えのない車がいくつか、路肩に停められているのが目についた。
友人の家の前に着く。家を囲む塀の周囲にも、車が何台か停められていた。門の前では、黒い服に身を包んだ大人が数人立っていた。そのうちの四十代くらいの女性が私を見つけ、一瞬怪訝な顔をしてから、軽く頭を下げた。
自転車を停め、視線を送ってくる人たちにお辞儀を返しながら、門をくぐる。
砂利の敷き詰められた広い庭と、その向こうの異様に黒い日本家屋。屋根には溶け残った雪が微かに積もっている。庭にも数人、黒い服装をした人たちが何事か話をしていた。見たことのない人たちばかりで、少しばかりの居心地の悪さを感じる。
丁度その時、友人が玄関から出てきた。私を見やると、彼もまた、少しだけ驚いたような顔をした。制服ではなく、黒い長袖のシャツを着ている。
彼は、くらげ。小学校六年生からの付き合いである彼は、『自称、見えるヒト』 でもある。自宅の風呂に、プカプカ浮かぶくらげが見えるから、くらげ。けれども、今日だけはその呼び名は使えない。
「来てくれたんだ」
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黒服の人々 ©著者:hare
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