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16章:本編5④
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16章:本編5④
「あ、雪だ」
僕は窓の外を見ながらそう呟いた。
夕方から降り続く小雨はいつの間にか、雪に変わっていた。
すでに時刻は夜の十二時近くになっている。
僕は改めて師匠にあてがわれた一階の一番高そうな部屋にお邪魔していた。そしてそれから二人でとりとめもない話をしながら酒を酌み交わしている。
とんでもない幕切れとなったこの事件も、一応の解決をみたことになった。この部屋はその褒美というわけだ。女将は何度も師匠に頭を下げた。本当にありがとうございます、と。
和雄のことだけではない、様々な憑き物がとれたような表情だった。代を重ねてもこの地域のよそ者として扱われ、そのことに慣れてしまっていた自分に、今日決別したという顔だった。
最後に「これからも誇りを持ってここで暮らしていきます」とだけ言って、女将は部屋を出て行った。
勘介さんもやってきた。遅い夕食はあまり準備ができていなかったので、初日の昨日ほど豪勢とはいかなかったが、その後で酒を飲み始めた僕らに、何度も手の込んだ酒の肴を作ってきては黙って置いていった。
不器用な彼なりの感謝と、あるいはお詫びの気持ちなのだろう。
楓は姿を見せなかった。俯いたまま大広間から逃げるように出て行ったきりだ。
彼女が負った心の傷は想像するに難くない。それもいつかは時間が癒してくれるのだろうか。
ただ、あの無垢な少女が幸せになって欲しいと、それだけを僕は願った。
一番最後に広子さんが僕らの部屋にやって来た。
バツの悪そうな顔をしてモジモジしている。
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