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12章:本編4② (1/6)

12章:本編4②

師匠は頭を軽く下げて受話器を置いた。

そして「あー」と言いながら両手を挙げて伸びをした。

「順調だなあ」

なにが順調なのか分からない僕は、どうしても気になることを尋ねる。

「女将がどうかしたんですか」

やたらと女将のことを話していたように聞こえたのだが、その理由が分からなかった。

「どうしたもなにも……」
犯人だよ。

そう囁いて、師匠は何ごともなかったかのように手を叩くと

「さあ、準備準備」と僕を急き立てようとした。

訳が分からず
「ちょっと待ってくださいよ」

と抵抗しようとしたとき、さっき切ったばかりの電話が鳴り始めた。間髪入れずに師匠が受話器を取り上げる。

「わたしだけど、なにか言い忘れ? ……って、あちゃあ。ごめんなさぁい。間違えました。そうです。旅館とかのですぅ」

旅館にかかってきた電話らし
い。師匠は慌てて取り繕っている。

『こっちこそごめんなさい。家の方にかけたんですけど、だれも出なくて。あの、楓ちゃんいますか』

若い女性の声が受話器から漏れている。
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未 ©著者:hare

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