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4章:本編1⑤ (6/7)

すると、
前を行く二人としばらく談笑しながら歩いていた師匠が、こっそりとした手の動きで合図をしてきた。

顔を近づけた僕の耳元に素早く口を寄せ、
「地滑りの跡に埋もれた石の表面に、こんな模様があった」と囁いた。

そして僕の手を握り、手のひらに指でなにか文字のようなものを書いた。

「え?」

と怪訝な顔をした僕に、
師匠は
「面白くなってきた」ともう一度囁いて、
前を行く二人を早足で追いかけていった。

なんだろう。

この字は。

僕は手のひらに残る文字の感触をじっと記憶に刻みながら、そして同時に記憶を呼び覚まそうとする。

漢字だ。

雨冠は分かる。

その下に、丸……いや、口がみっつ。横に並んでいる。

そしてさらにその下に、なにか複雑な字が続いている。
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未 ©著者:hare

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