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3章:本編1③,④
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3章:本編1③,④
女将は師匠のことをどう思っているだろう。
テレビで見るような霊能者のように、『この霊はこういうことを訴えているのです』などとすぐさま断言し、
そのうえ自ら憑依現象など起こしてみせるようなことを期待しているのだろうか。
「神主の服装は、どうです」
「どう、と言いますと?」
「今の若宮神社の宮司のものと同じですか」
「えっ。それは」
女将は驚いた表情を浮かべた。
「同じ、だったかと思いますが」
「自信はないんですね。では、若宮神社の宮司は霊を見ていますか」
「見て、いないようです」
「服のことは宮司から訊かれませんでしたか」
「はい」
師匠は舌打ちをした。
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