「死ねなかった
なんで生きているんだろう」

一緒に永遠の未来を夢見た男のベッドにいた

男のベッド と言っても同棲している訳だから数ヶ月前は自分もそこに寝ていた訳だが…

男は仕事に行っていた
それは好都合だった

あんなに愛し合った 相手を
顔も見たくないほど愛は冷めていたから


そのベッドにいる理由がわからないけど

まだ眠剤が効いているのかもしれない

ラリってしまえば そのまま死ねるかと思ったのに

携帯の日付は3日間過ぎていた
そんなに時間をかけても「生きよう」とする本能が勝っていた事に頭を抱えた