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30章:奥が鏡張りになっているエレベーター
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30章:奥が鏡張りになっているエレベーター
「合わせ鏡」というものを知っているだろうか?
合わせ鏡には様々な逸話が存在するが、そのうちの一つに異世界が開くというものがある。
この意味が分かると怖い話はそれを使ったものである。
かんたんに言うと、「俺」鏡の世界に迷いこんでしまったのである。
手鏡を使ったことで意図せず合わせ鏡となり、「地震」のような揺れとともに異世界が開いたのである。
車に乗って違和感を感じたのは左右反対だったからであろう。
(鏡の世界は左右反対である。)
意味が分かると怖い話ともいえるが、ただのオカルトともいえるだろう。
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