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14章:アイシテル? (1/2)

14章:アイシテル?

新婚初夜。
ベッドで妻が夫に聞いた。
「ねえあなた、わたしのこと愛してる?」
夫はほほ笑みながら答えた。
「もちろん愛してるさ」

やがて二人のあいだには娘が一人生まれた。

その娘の七歳の誕生日。
娘が父親に聞いた。
「ねえパパ、あたしのことアイシテル?」
父親はほほ笑みながら答えた。
「もちろんアイシテルよ」
「ママのこともアイシテルんでしょ?」
娘はさらに聞いた。
「ああ、もちろんママのことも愛してる」
「あたしとママなら、どっちをいっぱいアイシテルの?」
「難しいね」
父親は少し考えてから、やはりほほ笑んで答えた。
「たぶん、ママの場合とは意味が違っているんだよ」
「よくわかんない」
「まだわからなくていいのさ。さあ、ママにケーキお供えしてこよう」
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意味が解ると怖い話 ©著者:hare

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